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老舗洋食店の経営を「V字回復」できるか。坂本さんに聞く100年続くお店のつくり方

100年をめざして、この場所で。

——今後の目標を教えてください。

100年続く店を作りたいと思っています。そのためには、もっと貪欲でなくちゃならないと思っています。

本当なら今年、オリンピックが開催される年だったでしょう? 海外からお客様がたくさん来られると思って「これからは英語だ」とセブ島へ4週間留学しました。おかげで、レストランでの接客及びクレーム対応を英語でできるようになったのと、先生に手伝ってもらい英語のメニューも完成することができました。来年、開催されるといいんですけどね(笑)。

そうそう、留学先にはお店の名刺を100枚新規でつくって持って行き、現地の日本人留学生にしっかり宣伝もしてきました(笑)。

——すごい!お店のために留学まで。

そう、言葉のとおり常に貪欲だから(笑)。英語メニューのおかげで、外国人のお客様も来てくださるようになったんですよ。

老朽化のため、ビルの建て替えも検討しているから、とにかく頑張らないと。まずは100年、そしてその先も、この店をこの場所で守っていきたい、守っていかなきゃと思っています。

新しいお客様は大歓迎です。オムライスには、コロッケつけていただけたら嬉しいです(笑)。お店でお待ちしています。

編集部のここが「#たしかに」

25年もの会社員人生を辞めた坂本さんの選択は、一見もったいないなぁとも感じました。しかし『grill GRAND』の立て直しが成功したのも、リクルートでの25年の経験があったからこそ。状況をデータ化して課題を正しく分析すること、さらにはその課題を一つひとつ潰していくこと。営業力から生まれたコミュニケーションスキル、状況を冷静に広く見渡す眼、そしてなにより坂本さんの人柄。業界が変わっても、大切なことは変わらないんだなと実感しました。坂本さん、ありがとうございました!

grill GRAND

東京都台東区浅草3-24-6|TEL:03-3874-2351

11:30-13:45L.O.|17:00-20:30L.O. |日・月定休

取材・執筆:松村聡子 編集:#たしかに編集部

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