地元の素材を使ったおにぎり
ーーまずは気になる「おにぎりやさん」のメニューを教えていただけますか。
名前の通り、扱っている商品は「おにぎり」です。そしておにぎりに合う汁物と日本茶。お店で使っている調味料や知り合いのお菓子屋さんがつくった、ちょっとつまめる焼き菓子も販売しています。
おにぎりは塩にぎりから季節の具材まで、常時10種類くらい。オープンをきっかけに玄米のおにぎりも出すようになったんですが、これが結構人気でお店の目玉商品になっています。
ーーどれもすごく美味しそう……。お米や具材にもこだわりが?
お米は愛知県美浜町で何代も続く杉浦農園さんの低農薬米。海苔は三重県の漁師から直接仕入れて新海苔の時期に1年分買っています。
味噌は自家製のものを出そうと思っていたのですが、思った以上に量が必要だったので、愛知県の知多半島にある中定商店の豆味噌を使って豚汁を出しています。お茶やみりん、料理酒、うすくち醤油も東海エリアのものを使っていますね。
ーーやはり地産地消を意識されているんですか?
強く意識しているわけではないですが、できるだけ顔が見える人のものを使いたいなとは思っています。
例えばお米の場合、市販用に卸すと複数の農家のお米を混ぜて売られてしまうのですが、実は農家さんごとにこだわりがあるんですよね。お米もコーヒーのようにシングルオリジン(単一農家)にこだわりたいと考えていました。お米以外にもいろんな生産者さんがいるので、全員紹介したいくらいです(笑)。
▲杉浦農園さん。親子で代々大切に守ってきた土壌を使い、さまざまなお米や野菜を生産している