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「日常に寄り添うおにぎりを」天職のライターを離れ自分のお店を持った杉江さんの話

最初から完璧じゃなくていい

ーーお店をオープンしてもうすぐ半年ですが、どんな日々でしたか?

想像以上に楽しかったですね。仕込みは朝早いし、お客さんが来てくれるかもわからない。毎日スリルはありますが、やってみたら良かったことの方が多かったです。もちろん、気持ちやお金の面で躊躇することもありましたが、最初から完成形を求めるのではなく、まずはやってみることが大事なんだなと感じています。お金がなくても、ないなりにやればいいんだって。

ーー杉江さんの言葉にすごく勇気づけられます。

子どもが生まれてから特にそう思えるようになりましたね。今日やりたかったのにできないことが増えて数年は落ち込みましたが、例えば「ちょっとくらい掃除が行き届いてなくても死なないよね」と、段々削ぎ落とされていきました(笑)。完璧じゃなくても、一歩踏み出すことで応援してくれる人はどこかに現れると思っています。

ーー「おにぎりやさん」で今後考えていることはありますか?

おにぎりには可能性がまだまだあると思っています。新しい食べ方の提案や多くの人に食べてもらえるよう通販を始めるなど、今後5年くらいかけて実現させたいことはたくさんあります。

あとは、子育て中のお母さんが気軽に食べられるものを提供したいですね。私自身の子育てで出来なかったことへのリベンジじゃないけど、今頑張っているお母さんたちの日常に寄り添えるようなおにぎりをつくりたいなと思っています。具体的に考えていることもあるんですが……今はちょっと内緒にしておきますね(笑)。

ーーこれからも楽しみですね!

そうですね。ライター業も大好きな仕事でしたが、それをやめてもいいと思えるほどのことにやっと巡り会えた感じがします。きっと日々の小さな積み重ねから「これかも!」と思えるものに出会えるのかもしれないですね。

何かを始めるのに早い遅いもないし、変わることは悪いことじゃない。これからもそう思い続けたいし、いろんな人に伝えていきたいですね。

編集部のここが「#たしかに」

「食べることだけを大切に」と思うことで、完璧を求めすぎず仕事や子育てへの気負いが軽くなっていった杉江さん。自分のなかで何を大切にしたいのかが見えると、心もフットワークも軽くなり、新たに進むべき道が見えてくるのかもしれません。

ライター業と「おにぎりやさん」、から「おにぎりやさん」一本へ。杉江さんの表情は晴々としていて、笑顔で語る言葉一つひとつから元気をもらいました。「おにぎりやさん」ではこれから新たな展開もあるとのこと。今後にぜひご注目ください!

杉江さん、ありがとうございました!

おにぎりやさん

おにぎりやさん
愛知県名古屋市中区橘1-17-28日置ビル1F
営業時間:木曜日、金曜日:9:00~14:00、土曜日:11:00~16:00
定休日:日曜日~水曜日(最新情報はおにぎりやさんのSNSをご覧ください)

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執筆:石原藍 取材・編集:#たしかに編集部 撮影提供(一部):太田昌宏(スタジオアッシュ)

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