越境しながら「未知との遭遇」を作りたい
ーー最後に、お二人の今後の展望について聞かせていただけますか?
大智 実は、SHINRAの会社の登記を僕らの故郷である福島県にしているんです。果物をはじめ、おいしい食材がたくさんあるので、今後は福島産のものを使って商品開発をしていきたいですね。
ーー今、販売している商品はノンアルコールドリンクですが、今後もノンアルコールに限定していくのでしょうか?
大智 実は、ノンアルコールドリンクを作ろうとしているわけではないんです。ノンアルコールドリンクってアルコールドリンクありきで、いかに似せるかという発想だから、構造的にすでにあるアルコールドリンクの劣化版にしかなり得ないんですよね。
ーーたしかに。
大智 だから僕らはお酒に似せて作るんじゃなくて、それそのもので満足できるドリンクを作りたいんです。
アルコールあるとかないとか関係なく作ろうと思っているし。今後の展望で言うと、クラフトジンとかも作りたいなと思っているので、別にノンアルでヘルシーにっていうのを掲げているわけではなく、今はこれを作っているし、お酒の領域もチャレンジしたいなっていうのはありますね。
ーー社会的に副業をする人がかなり増え、お二人も別のお仕事をしながらSHINRAを運営されていますが、今後も両立させていくのでしょうか?
三嘴 そうですね。今僕は広告のプランナーをしつつ、社外でもいろんなプロジェクトに関わっているので、副業という概念も境界線もあまりありません。全部やりたくてやっているので、今後も何か1本でやっていくという生き方はしないと思いますね。
大智 僕も現状だとSHINRAと別の仕事は続けていきたいと思っていて。SHINRAはやりたいことではあるんですけど、それだけやっていても視野が狭くなっちゃう気がして。
ーーなるほど。可能性を広げるというSHINRAのあり方とお二人の働き方もリンクしている気がします。
三嘴 たしかに、越境していくというところではドリンク作りと同じかもしれないですね。いろんな領域の知見を活かしながら、一つのものに縛られずにやっていきたいなと思います。
ーー今、新しく企画しているドリンクはあるんですか?
大智 5月後半にクラウドファンディングを行うのですが、そこで出す予定で今1本新しいドリンクを作っています。
ーーずばり、ジャンルは……?
大智 ジンジャエールです!
三嘴 たぶん、今までにないコンセプトのジンジャーエールになると思います。
ーーおお……! 楽しみです。
大智 「翠雨」と「慈雨」と同様に、新商品も1本では売らずにセット売りにする予定です。
三嘴 体験の幅を広げるために、あえてセット売りにしているんです。ホップのドリンクが飲みたくて「翠雨」買ったのに、なんかコーラみたいなのがついてきて、飲み比べてみたら意外とおいしいみたいな(笑)。
大智 そういう未知との遭遇を、これからも作っていきたいですね!
編集部のここが「#たしかに」
ドリンクの味も香りもデザインも、輪郭をくっきりさせるのではなく、あえて曖昧にすることで解釈の余白をつくる。
それによって、一人一人が自分の感覚と向き合うきっかけになる。
お二人のお話を聞いていて、SHINRAのドリンクと「感性に潤いを。」というコンセプトが一つの線で繋がったような気がしました。
正解も答えもない、自分だけの楽しみ方を模索できる新しいドリンク体験に、たくさんの可能性を感じます。
おうち時間の一つの選択肢として、皆さんもSHINRAのドリンクを通して心を整える時間を作ってみては?
大智さん、三嘴さん、ありがとうございました! 新商品も楽しみにしています!
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執筆・取材:むらやまあき 編集:#たしかに編集部