毎日に余白を
届ける

価値観発見
メディア

醤油の新しい可能性を蔵元と一緒に見つける高橋さんの「同じ方向を見る」考え方

やるしかないという気持ちで、1ヶ月に30軒の醤油屋に足を運んだ

――醤油に目をつけたきっかけは何かあるんでしょうか?

日本人に欠かせないもので、購入単価が低いものがいいと思っていました。それでアイテムを10個くらいに絞ったときに、母親がECで醤油を買うために私に連絡してきたことを思い出したんです。今よりもずっとネットショッピングのハードルが高い時代に、そこまでして母親を動かすものが醤油にはあるんだと思って。それで醤油を扱ったビジネスをしようと決めたんです。その場で、近場の醤油屋さんに電話をしました。

――行動が早い!

現場に行かないと何も始まらないし、わからないという感覚だったので。とりあえずネットで薄っぺらな知識だけを詰め込んで最初の醤油屋さんを訪問したんです。横浜醤油さんという会社で、そこから別の醤油屋さんを紹介してもらうという感じで、醤油屋巡りを始めました。

1日当たり5000円と決めて、車中泊をしながら茨城、埼玉、群馬近辺の醤油屋さんを1ヶ月かけて30軒くらい回りましたね。色々な人に出会って、この人すごいな、もっと教えてもらいたいなと思う作り手さんから、とにかく醤油のことを教えてもらってということの繰り返しでした。

――醤油屋さんからはどう思われていたんですかね

変な若者が来たなという感じだったと思います。それに関係性がつくれてくると、みんな商売で醤油を扱うなんてやめろって言うんですよ。儲からないからって。

follow us
Twitter
Facebook
Instagram