今生きていることを300年後に残したい。小杉湯で働くとみたみずきさんが初めてのZINEづくりから学んだこと

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2021.05.21.Fri.
#たしかに編集部

今、自分が生きている証を残したかった

ーーその休学期間に作ったのが、この『300年前のこと』というZINEなんですよね。制作を始めたきっかけは?

きっかけ自体は小杉湯とは関係がないんです。お気に入りの喫茶店で本を読みながらケーキと紅茶を楽しんで「すごく良い時間を過ごしてるなあ」と思っていた時にふと、自分もこのお店も、この空間にあるすべてのものが300年後には何も残らないんだと思って。

毎日めちゃくちゃ楽しいのに、大好きな高円寺の街もお気に入りのお店も仲いい友達も、みんな全部300年後にはなくなってしまう。そもそも今自分が生きてることすら、300年後には証明できないということに悲しさや悔しさみたいなものを感じたんです。

だから、自分の移り変わりを手で触って確認できるようにしたくて、それをまとめたものをZINEとして作ろうと、その場で決めました。

ZINEは「300年後にも残るように」という思いを込めて真空パックされている

▲ZINEは「300年後にも残るように」という思いを込めて真空パックされている

ーーなるほど。ただ自分で書き出すだけではなく、ZINEにして販売をしようと思ったのはなぜなんでしょう。

人の手に渡る形にしたのは、他の人にも触って読んでもらうことで、自分が生きている証人になってもらえるなと思って。300年後には届かなくても、今同じ時代にいる人たちに自分が生きて生活をしていることを知ってもらえる。だから、他の人の手にも渡るようにZINEにして何部が印刷することにしました。

ーー生きていることを残したいという感覚、すごくわかります。このZINEの最後のクレジットに「ぜんぶじぶん」とあるのが印象的でした。

わたしは絵も描けないしセンスもないけれど、でもそれも含めて今の自分として残せたらいいよねと思って。

アドバイスをもらうことはあったのですが、今の自分にできる範囲のことを表したかったので、デザインやどの写真を使ってどんな言葉を書くかというのは全て自分でやることにしました。

今の自分にできる範囲のことを表したかったので、デザインやどの写真を使ってどんな言葉を書くかというのは全て自分でやることにしました

ーーデザインをはじめ、一度もやったことがないと躊躇してしまう人が多いと思うのですが、みずきさんの中ではそんなにハードルを感じなかったですか?

そうですね、銭湯にハマった時もそうですけど、わたしは自分の好きなことしかできないので、一度やろうと思ったらやりたくなっちゃうんです。このZINEの表紙も、自信をもってこれは地味だといえるんですよ(笑)。でもそれも含めて今のわたしにできる力量だし、自分で一つ作り切るということがしたかったんです。

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