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「自分たちが子どもの頃に出会いたかった、選択肢を与えてくれる大人になりたい」――悪役俳優ユニット「純悪」が目指すこと。

世の中に悪役は必要なんだと思います。

たしかに編集部おふたりは様々な活動と並行して俳優の活動も続けていますが、「純悪」に向き合う比重ってどれくらいなのでしょうか?

山根さんどれが一番とかはないですね、正直。俳優もダンスも映像のお仕事も「純悪」も、ぜんぶ全力です。20代で俳優を始めて、常に「自分は何を表現していくべきなのか?」ということを自問しているので、表現を自分の軸にしつつ、ぜんぶ全力でやるだけです(笑)。

あとよく「俳優」という仕事が特別視されることが多いんですが、俳優って不思議な仕事で、いわゆる資格があるわけでもないし、「自分は俳優です!」って宣言すればなれる仕事でもありますよね。だからこそ俳優の仕事に対してそんなに大きく捉えていないんです。俳優も含めて、色々な挑戦を続けていくことが大切かなと。

たしかに編集部とは言いつつも、山根さんの話を聞いていると俳優業への「熱い思い」が感じられます(笑)。

山根さんそうかな(笑)。よく「俳優になりたい」ってメッセージが来るんですけど、そうやって言っている人は難しいと思います。俳優になりたかったら、今すぐ芝居を始めないと!(笑)。「俳優になりたくて、事務所に入っているけどまだ活動してません」って人を見ると、「事務所に所属したかっただけなんだ〜」って思ってしまう。

阿部さん俳優やりたい人が、意外と事務所に入ることがゴールになっている人って多いですよね。自分は芝居がしたいのか、目立ちたいだけなのか。俳優をやりたいのならそこをハッキリさせた方がいいと思います。

山根さん「モテたいです!」って単純な理由を持っている人の方が、意外と俳優として続くし、信用できるんですよ(笑)

たしかに編集部俳優の方が演じる役は色々あると思うのですが、改めて「悪役」を中心に演じていて良かったと感じるのはどんな時なのか教えてください。

阿部さんめちゃくちゃありますよ。だって普段は人のことを怒鳴ったり殴ったりできないじゃないですか。当たり前ですけど(笑)。だけど、そんな異常な体験が悪役なら役を通じてできてしまう。これってすごく非日常だし、すごい体験だなと改めて感じることは多いです。

山根さんそもそも、世の中に悪役って必要なんだと思います。だってあのアンパンマンも、バイキンマンがいなくなったら成り立たないじゃないですか。正義の味方としてはカレーパンマンやしょくぱんまんもいるけど、バイキンマンの代わりはいないと思うんです。

主役が引き立つのは、「悪」がいるから。だから僕はいつも「そんな大事な悪役を演じさせてくれてありがとう!」って気持ちでいます(笑)。

たしかに編集部最後に、今後の目標を教えてください!

阿部さんさっき「悪役は楽しい」って言ったんですけど、子どもを育てる親としては優しいお父さん役とか、これまでにない役にも挑戦したいですね(笑)。「純悪」をはじめてから、子どもの親の配役とかも増えているのは、素直に嬉しい。

山根さんどの仕事も、どんな挑戦も、やり続けること。僕は今やっていることに満足していないと続かないタイプですから。基本的に他人の評価は気にしていないので、どれだけ自分が満足して、やりたいことをやっているのか、が大事だと思って生きているので、そんな気持ちでこれからも阿部ちゃんと活動していけたらいいですね。後は、僕が得た知識やアイデアを色んな人に提供できたらいいなって思っています。

編集部のここが「#たしかに」

芸能人や有名人がSNSでコンテンツをつくって発信するのが当たり前になった世の中ですが、その中でも早くからショートドラマをはじめとする映像コンテンツを通じて世の中と対話している「純悪」の山根さんと阿部さん。

TikTokをはじめSNSだけにとどまらない2人の活動の根本には、これからの社会を担って行く子どもたちへの「深い愛」があることにインタビューを通じて感じました。「純悪」の動画を見ていると、自分が知らなかった新しい価値観に出会うだけでなく、世の中を疑う視点を持つことができます。
「今の環境に息苦しさを感じていても、自分から動くことで意識は変えられる」その言葉を身を以て体現するお二人に勇気をもらえた取材でした。#たしかに編集部とえりはるさんの動画は、現在#たしかに編集部のインスタグラムで公開されています。ぜひチェックして見てくださいね!

取材・執筆:吉野舞

撮影:番正しおり

編集:#たしかに編集部

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