自信といった言葉に囚われないで生きたい

ーー先ほど、基本的に自信のない性格だとおっしゃっていましたが、ファッションは「自信」をつけるために一役買っているのでしょうか？

私の場合、いつも服やメイクが自信を補ってくれます。好きな映画の中に出てきたファッションを真似して勇気をもらい、外に出かけて行くんです。自分の好きなものに染まることは、新たな自分の一面を知ることもできますし、「あの場面みたい！」って映画のワンシーンの気分になってテンションも上がるんです（笑）。

大体の人は明日から自信をつけようと思っても、絶対につけれないと思います。でも、私の場合は自信のない部分はファッションなどで補うことができるので、「自信がある・ない」といった言葉に囚われないで生きたいなって。

ーーなるほど。自分を楽しませるちょっとした毎日の習慣を作っているんですね。

もしファッションに力を貰うなら、「自分にどう似合うか」を考えて実行するのがコツです。自分に似せたいモデル像があったら、他人からどう見えるかは重要じゃなくて、自分がそのモデルに見えたらそれでいいと思います。ファッションもブランドものを買う必要は全然なくて、私はよく古着屋に行って、安く手に入れます。実は昨日も『たんぽぽハウス』の高円寺店で森英恵（日本のファッションデザイナー）の真っ赤なスーツを買いました！

ーーちなみに、自分自身ではなく他人と​​問題があって落ち込みそうな時はどうやって解決していますか？

今ってなんでも自分で解決しないといけないような雰囲気がありますよね。もちろん自分の中で原因を理解することは必要なことなんですけど、他人との関わりの中で問題が発生したら、自分だけでなんとかしないといけないこともないはずで、お互いに解決策を知っていることが一番大切なことだと思います。

私にとって恋人や家族は自分と全く違う性格や考えだからこそ、付き合って行きたいと思える人たちです。だから、問題があったら一緒に考えて行けたらいいと思います。

ーー「自信はない」ことをベースに、コツコツと自分や他人と向き合うことで今のイシヅカさんがあるように思います。最後にこれからの描く未来について教えてください。

私は自分が好きな服を着れる仕事につけるなんて思ってもいませんでしたし、外に出るのも嫌だった時期に「服」の仕事のお陰で家から出ることができたんです。なので、服に恩返しをしていきたいと思っています。モデル以外の他にも、演技の仕事にも挑戦したいんですけど、私の軸は服でありたいです。軸があるからこそ、どんなお仕事でも出来ると思うので。

編集部のここが「＃たしかに」

メディアの中いるイシヅカユウさんはいつも格好よく、自信に満ちているように見えていました。そんなイシヅカさんの口から「実は昔から人前に出るのは苦手な性格だったんです」の一言が出た時はとても意外だったのですが、自信がなかったからこそイシヅカさんは色んなことを吸収し、努力を積み重ねてモデル「イシヅカユウ」の存在感を作っているんだと納得しました。

イシヅカさんのおっしゃる通り、自信というものは補えることができるものだと思います。自信を持つための鍵は、好きなことに夢中になったり、本当の自分の声に常に耳を傾けることかもしれません……！

モデルや映画以外でも活躍が期待されるイシヅカさん。どういった形で服に恩返しをしていくのか、これからも大注目です。映画『片袖の魚』は地方の映画館でも公開予定なので、気になる方は公式HPをチェックして、お近くの映画館まで足を運んでみて下さい。

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『片袖の魚』

上映館：川越スカラ座（9/11〜9/24）、横浜シネマリン（2021年時期未定）、名古屋シネマテーク（9/18〜9/24）、浜松シネマイーラ（10/1〜10/7）、別府ブルーバード劇場（9/24〜9/30）

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撮影地

すみだ水族館

すみだ水族館は、ペンギンやオットセイの声や水に飛び込む音まで聞こえる国内最大級の屋内開放プールや、アクリルで隔てずクラゲを直接上から見ることのできる長径７ｍの水槽「ビッグシャーレ」など、いきものたちを近くに感じられるこだわりがいっぱい。
順路がない公園みたいな居心地の良さも魅力。いきものたちのゴハンの時間には飼育スタッフがライブ感溢れる情報をお届けし、訪れるたびに新たな感動や発見があります。

執筆・取材：吉野舞　編集：#たしかに編集部　撮影：番正しおり

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