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作り手と消費者、みんなで食の未来を考える。食の共創コミュニティ「Food Up Island」が生み出す新しい価値

子どもたちに我慢をさせることが、大人の役割なのか?

たしかに編集部社会課題解決に向けた取り組みは、やらなければいけないことが多くてお説教のような話になりがちですが、「Food Up Island」の考え方はポジティブですごく共感できます。具体的にはどんな活動をしているのですか?

金丸さんたとえば、研究員が直感でいいと思った試作品をお客様に出してみて、世に問いかけてみようという活動をしました。

東京駅でポップアップ店舗を出したところ、多くのお客様から「開発の裏話が聞けて面白い」「当たり前に飲んでいる飲料がこんなに手間をかけて作られていたなんて、感動しました」といった言葉をかけてもらって。

金丸さん食べて捨てるという消費行為ではなく、一つひとつの商品の価値を知ったうえで食を楽しみたいと思う方がこんなにいるのかと改めて気づきましたし、たくさんのインスピレーションをもらいました。

たしかに編集部ただ安いだけでなく、納得できる商品を選びたいという人は増えているかもしれませんね。

金丸さんまた、「2030年の未来を考える」というテーマで未来の暮らしや食について議論する分科会では、地球村研究室代表・東北大名誉教授の石田秀輝先生を講師に招きました。
石田先生は、最初のワークショップで「みなさんの仕事はなんですか?会社の業績をあげることだけですか?今の子どもたちは‘未来の地球のために我慢しなきゃ’といいます。大人の役割は子どもたちが我慢をする社会をつくることでしょうか?」とおっしゃったのです。

そこから、「子どもたちがワクワク、ドキドキできる未来をつくろう」という考え方が明確になり、今も「Food Up Island」の活動の根幹となっています。地球の制約を受け入れたうえで、我慢するのではなく、どうやったら楽しい社会をつくれるか。それを実現するために不足しているもの、あったらいいなと思うものをつくることが、新規事業にもつながっていくと考えています。

たしかに編集部企業の枠を超えて活動することで、新しい可能性を見つけることも?

金丸さん多いと思います。同じような課題感を持っていて、何かを変えたいと思ってメンバーが集まっているので、新しいことにチャレンジするときの推進力がものすごく高いと感じています。みなさん豊富なアイデアをもっていますし、実行力もある。最初の一歩を「Food Up Island」で踏み出して、その経験を会社で活かそうとする方もたくさんいます。

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