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野菜のブレを許せる人を増やす。サスティナブルな農業が教えてくれた“非効率”の大切さ

辞めなかったからこそ、ここまでこれた。

——最後に、農業厳しいと言いつつも、これまで続けてこれた秘訣を教えてください!

事件慣れはしてるかなぁ。農業って不確定要素が多くって、どんなにちゃんとやってても、全然予定通りにいかないんです。台風が来たり大雪が降ったり、ふんだりけったりのことも多い。でも例えば、稲刈りの前に台風ってよく来るんですけど、農家さんの様子を見に車を走らせていくと、田んぼで稲が倒れてる、倒れてる、立ってる、倒れてるって見えるんです。で、そのほんの少し立ってる稲が、僕らの農家さんの育てた稲だったりする。健全に育てていると根の張りが違うんです、強い。そんな光景を見ると「もうちょっとがんばっちゃおうかな」って。

——やってることの正しさを、自然が証明してくれてるんですね!

毎日野菜ばっかり食べてますけど、それでもいまだに、打ち震えるくらいうまい野菜に出会うことがあるんです。この仕事を辞めちゃうと、そういう野菜を食べられなくなるしなって。だからもうちょっとがんばって、ソーシャルインパクトを持てる会社を目指して、もっともっと、大きくやっていきたいですね。

編集部のここが「#たしかに」

現代社会に生きる人は忙しい。世の中は効率化が進み、ムダなことはしたくないって誰しも思いますよね。でも小野さんがおっしゃった「1点集中の脆弱性」は、たしかに、と納得でした。非効率だけどいろんな野菜を育てる。これ、オプションの大切さはいろんな仕事で言えますよね。
「人もわちゃわちゃいることが大事」というお話も興味深かったです。いろんな人の個性を認め合って、いろんな人が生きやすい世の中になったらいいなと思いました。小野さん、ありがとうございました!

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https://www.on-the-slope.com

取材・執筆:松村聡子 編集:#たしかに編集部

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