
tskn feature
# 自分と同じ人に向けて
おもちゃクリエーター / 高橋晋平


人生をかける企画に出会うために、おもちゃクリエーター高橋さんが伝えたい「考え続けることの大切さ」
「いいアイデアが浮かばないなぁ」
と悩むことはありませんか?
商品やイベントの企画など、仕事にはアイデア出しがつきもの。しかし、「新しいことをやりたいけど、何をやりたいのか思いつかない」という方も多いと思います。
アイデアってどうすれば出てくるんだろう? そんなことを考えていた時に目にしたのが、おもちゃクリエーター高橋晋平さんのnoteでした。
高橋さんは、10年間大手玩具メーカー「バンダイ」で勤務し、なんと世界累計335万個を販売したあの『∞(むげん)プチプチ』の生みの親。
現在は独立して株式会社ウサギを立ち上げ、おもちゃクリエーターとしてさまざまな企業とコラボしながら商品開発を手がけています。
高橋さんのnoteは、思わずワクワクするような内容ばかり。
きっと世の中のアイデア出しに悩む人たちに向けて、ヒントをもらえるに違いない! そんな淡い期待を胸に、#たしかに編集部は高橋さんにお話を伺ってみることにしました。
高橋晋平さん
秋田県北秋田市出身。2004年株式会社バンダイに入社。国内外累計335万個を発売し、第1回日本おもちゃ大賞を受賞した「∞(むげん)プチプチ」をはじめ約10年間で50点以上のおもちゃの企画開発、マーケティングに携わる。 2014年10月1日株式会社ウサギ設立、代表取締役に。現在は、おもちゃ・ゲーム・雑貨などの企画開発を始め、各種企業と共同での新商品・新サービスの開発に携わる。一方で、クイズ制作、執筆、講演、研修講師など全国で幅広く活躍中。最近携わった商品に「アンガーマネジメントゲーム」(日本アンガーマネジメント協会)や、スマホ鳩時計「OQTA HATO」(OQTA株式会社)、「気泡わり専用アラビックヤマト」(ヤマト株式会社)などがある。近著に『企画のメモ技』(あさ出版・2018年)。人生を変えるアイデアを考え実行する個人向けオンラインセミナー「IDEA of LIFE」主宰。
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イメージするのは自分と同じような人
——高橋さんのnoteやtwitter、すっごく面白くて読み込んでしまいました。SNSはいつから発信しはじめたんですか?
ありがとうございます。SNSは起業後にはじめました。6年ほど前かな。大企業から独立して、いろんなところに網を張らないと見つけてもらえないんじゃないかという焦りがあったんですよ。当時はとにかく仕事の縁をつくろうと一生懸命書いてましたね。
——読んでいると、アイデアのストックが多いなぁと感心することばかりです。
最初の頃こそ仕事のために書いていましたが、今は目的が変わりました。僕、小さい頃から無口で、自分を変えようと大学時代は落研に入っていたんです。そこでウケたことをきっかけに人前でしゃべれるようになったので、今でもしゃべりは上達したいと思っていて。でも、ただしゃべりたいだけではじきにネタがなくなってしまうので、今は自分の引き出しを増やすために書いています。
——時々お子さんと一緒に遊ぶ様子も書かれていますよね?
SNSでは「気が弱い」「考えるのが好き」「子育て中のお父さん」といった「自分と同じような人」に向けて書いているんです。なので、「子どもと一緒に遊ぶと楽しそうなもの」も時々紹介しています。商品づくりも同じで、自分がお客さんだと思って考えると、アウトプットしやすいんです。
——「自分と同じような人」に向けてアイデアを考えるって、たしかにこれまで自分の仕事では、してこなかったかも。
アイデアと自分を切り離している人は結構多いんです。でも、自分がいいと思うものがわからないままでは、お客さんにも曖昧なことしか伝えられません。まずは「自分」が一番ときめくものを考える。そして、それを自分以外の人に共有することがアイデア出しで大切なことではないかなと思っています。